クラゲだけど泳がない!?コトクラゲ展示開始

アクアワールド茨城県大洗水族館では高知県室戸沖の生物収集調査により、四国初記録となるコトクラゲを採集し、当館初となる展示を令和4年12月10日(土)からスタートしました!

コトクラゲ

2022年11月30日に高知県室戸沖にて、「海来」(深海漁師 松尾拓哉船長)、「水中探査チーム TWILIGHTZONE」の協力のもと、水中ドローンにより水深150mでコトクラゲを確認、翌日12月1日に水深140mで水中ドローンを使用し2個体を採集し、12月3日に当館と黒潮生物研究所へ各1個体を搬入しました。当館では、12月10日から神秘の海ゾーン「くらげバックヤードのぞき窓コーナー」にて展示を開始しました。コトクラゲの展示は、当館では開館以来初めての展示です。

コトクラゲは、深海に生息する有櫛(ゆうしつ)動物に属するクラゲの仲間で、一般的なクラゲの特徴である毒のある刺胞細胞を触手にもたず、粘着性のある触手で海中のプランクトンをくっつけて捕食します。さらに、コトクラゲは成体になると海中を泳ぐ浮遊生活ではなく、ウミウシのような底生生活をすることでも知られ、サンゴや岩などに付着して生活しています。コトクラゲは採集されることが珍しく、水族館での展示例も少ないクラゲです。

展示場所 「くらげバックヤードのぞき窓コーナー」
(館内2階 神秘の海ゾーン)
※生物の状況により、展示が中止となる場合がございます。あらかじめご了承ください

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