国内初!単為生殖が判明した「トラフザメの赤ちゃん」 展示※3月29日から展示場所を変更しました

アクアワールド茨城県大洗水族館では令和5年2月8日(水)から約4年ぶりに「トラフザメの赤ちゃん」の展示を開始いたしました。3月29日より展示場所が変更となりました。

展示場所 3階・「温帯海域のサメたち2」水槽 ※3月29日~

また、今回誕生したトラフザメ赤ちゃんは、DNA分析の結果、単為生殖(メスだけで繁殖すること)であることが判明しました。トラフザメの単為生殖がDNA分析で判明し、その生まれた仔ザメが展示されるのは国内初となります。

トラフザメの赤ちゃん

「トラフザメ」はインド洋から太平洋西部に生息するサメの仲間です。当館生まれのトラフザメの赤ちゃんはメスで、1月19日に孵化しました。生まれたときは全長24.3㎝、2月8日現在では26.2㎝とすくすく元気に育っています。

幼魚のときにしか見ることのできない模様

「トラフザメ」は赤ちゃん(幼魚)から成魚になるにつれて模様が変化していくことが特徴的です。幼魚のときには白黒の縞模様ですが、年月が経つにつれ、徐々に茶色の斑点模様へと変わっていきます。英名では幼魚時代のしま模様をシマウマ(ゼブラ・Zebra)にたとえ、Zebra Sharkと呼ばれています。ぜひ館内3階の「世界のサメ」水槽内のトラフザメの成魚と見比べてみてください。

トラフザメの成魚

今回の赤ちゃんは単為生殖で誕生しました。サメの単為生殖は、メスだけの時に起こると考えられていましたが、当館ではオスといっしょに飼育している水槽での発見となります。このような例は、サメでは世界で3例目の発見です。今後はサメたちの生態のさらなる研究とともに、飼育水槽内でのトラフザメの有性生殖での繁殖を目指して、水温の調整など工夫に取り組んでいます。

※生物の状況により、展示が中止となる場合がございます。あらかじめご了承ください。