ひときわ目立ちます
- 投稿日:
- 2017年5月25日
- 投稿者:
- osuka
今日はフンボルトペンギンの話題です。
今日のこと。屋外フンボルトペンギン水槽をのぞくと、ひときわ白黒くっきりとして目立つペンギンがいます。

後ろの2羽に比べて手前のコのきれいなこと!
現在2歳の「№292」です。
実は春から夏にかけてのこの時期、フンボルトペンギンたちは年に1度全身の羽が生え換わる「換羽」の時期を迎えます。
当館でくらす全42羽も順々に換羽を迎えるはずですが、今年のトップバッターとして換羽をもうすぐ終えそうなのが「№292」。
生え換わったばかりの新しい羽は、1年間使い古した羽に比べて輝くばかりにきれいですね。

実は頭の上にちょっとだけ古い羽が残っています
この「換羽」、例年だと体が大きなオスがトップバッターになることが多いのですが、今年は何と若いメスペンギンがトップ。
しかもこのコ、昨年もトップバッターだったので2年連続になります。
実は一昨年まではこのコのお父ちゃんである「№269」がトップバッターになることが多かったので、換羽が早いのはひょとしたら「家系」なのかもしれませんね。
換羽の時期は特にお年寄りのペンギンなどは体調を崩しやすく、私たち飼育係も気が抜けない時期なのですが、このコの場合若いせいかいたって元気いっぱい。
食欲も全く落ちることなく換羽を終えることが出来ました。
やっぱり若さってすごいですね(笑)。
換羽中の様子も少し写真にとっておいたので、ご紹介しましょう。
まずは換羽開始当日。換羽に備えてまるまると太った様子がとってもキュート。
フンボルトペンギンの場合、まずは背中とお腹から抜け始めるコが多いようです。
3日目にはこんな感じ…
「お食事タイム」には相変わらずしっかりエサを食べていましたが、それ以外の時間にはお昼寝する姿をよく見かけました。
本能的に体力温存をしていたのかもしれません。
1週間目には…
頭にヘルメットをかぶっているみたい(笑)。表情がいたって真面目な感じなのがなんともおかしいです。
そしてさらに2日が経過すると、女の子なのに「モヒカン」になっちゃうんです。
様々な状態を経て今や水槽いちの「美人ペンギン」に変身した「№292」。
たくさんのペンギンの中でもひときわ目立っていますので、ぜひみなさんも探してみてくださいね。