ナメダンゴの成長記録+
- 投稿日:
- 2019年2月27日
- 投稿者:
- nishida
ナメダンゴは北の冷たい海でみられるダンゴウオの仲間です。
お腹には大きな吸盤があり、岩や海藻にくっついて生活しています。
当館のオホーツクの海水槽で展示しているナメダンゴは
昨年の3月に水族館で生まれました。
ふ化から約1年、これまでの成長の記録を振り返ってみたいと思います。
ふ化直前の受精卵です。
卵内には銀色に輝く眼が確認でき、しきりに黒い体を動かします。
もう、外の世界に出る準備はバッチリ!
ふ化2日目。
大きさは6㎜ほどで、色や形はオタマジャクシそっくり。
生まれもった本能でしょうか、泳ぎながらも何かにくっ付きたい様子です。
ふ化70日目。
大きさは1㎝ほどで、背びれが大きく伸び
まるで王冠を載せているように見えます。
口をハフハフさせ、目の前に泳いできた動物プランクトンを食べます。
ふ化から約1年経った現在の姿です。
大きさは2~3㎝ほどで、体のトゲトゲもはっきりとして立派になりました。
生きたプランクトンだけでなく、アミエビなども食べています。
成魚の大きさは6㎝ほどですから、まだまだ今後の成長が楽しみです。
そして
アクアワールド・大洗ではナメダンゴのほかに2種類の
ダンゴウオの仲間を飼育しています。
こちらは、フウセンウオ。
ナメダンゴほど体のトゲトゲがはっきりしていません。
水槽のガラスにくっ付いているところをパシャリ!
そしてもう一種。
こちらは正真正銘のダンゴウオです。
昨年11月からメスが卵を産み始め
バックヤードの水槽では赤ちゃんダンゴウオがたくさん生まれています。
この頃のダンゴウオには「天使の輪」と呼ばれる
白い帯模様があるのが特徴です。
展示水槽へのデビューには、もう少し時間がかかります。
以上、ナメダンゴの成長記録とその仲間たちをご紹介しました。
丸くて愛嬌のあるダンゴウオの仲間たちに
ぜひ、会いに来てくださいね。