アクアワールド・大洗でもついに発見!! ナースハウンドの単為生殖

当館の水槽でメスだけで飼育してきた、サメの仲間の「ナースハウンド」が卵を産み、なんと仔ザメが孵化しました。

仔ザメのDNAを調べた結果、母親だけの遺伝子しか見つからず、単為生殖であることが分かりました。

本種としては世界初の発見です!※日本水産学会誌(2020年)に話題記事として掲載されました。

ナースハウンド
ナースハウンド
単為生殖(たんいせいしょく)
メスの卵がオスの精子と受精することなく(交尾することなく)発生して、繁殖すること。

無脊椎動物ではよく知られた繁殖方法ですが、近年、サメの仲間など大型の脊椎動物でも発見されはじめました。

これまでにサメの仲間では、ボンネットヘッドシャーク・カマストガリザメ・トラフザメ・ネムリブカ・スウェルシャークの単為生殖が発見されています。

卵内で発生中の様子
卵内で発生中の様子

当館で飼育中のナースハウンドは、現在も月に2~4個の卵を産卵しています。

卵を調査した結果、孵化率は非常に低く、ほとんどの卵で孵化しない奇形胚が確認されました。

サメの単為生殖は、メスとオスとの出会いが少なくなった時の、究極の繁殖方法だと考えられていますが、詳しいことはほとんど分かっていません。水族館での調査・研究によって、長い歴史を持つサメたちの未知なる能力が明らかになるかもしれません。

展示水槽特設水槽
※「きらめく珊瑚礁の魚たち」水槽脇(館内3階)
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